「短歌人」2021年5月号 掲載歌 2021年の短歌 2024.03.232024.03.21 コート着る日と着ない日の境目をグラデーションできみは彩る ぼく以外気づくことない出来物を分け目ずらしてぼくから隠す 開くはずと信じた人は諦めて反対のドアから降り 一人 駅前のパチンコ店の看板が二〇時以降の家路を照らす きみの足中心に花がさく さく この薄氷を辿れば春だ
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