2022年の短歌 「短歌人」2022年4月号 掲載歌 焼き鳥の二つ目までは喉に串突き刺すリスクを許容している たまに泣くきみの背中をつつがなくさすった夜の辛いバーボン 頷いていつもどおりと答えれば古いものから落ちていく髪 「かゆいところはございませんか?」この箇所で... 2024.05.02 2022年の短歌短歌
2022年の短歌 「短歌人」2022年2月号 掲載歌 朝の陽の溜まる手すりに水鳥の羽の詰まった布団をかける 見開きに敷き詰められた明朝に没入すれば寄せる頭の影 ポケットにトレンチの紐忍ばせてその先端を渋谷で摑む 週末の渋谷を歩く人と人すり抜けるコツ取り戻しつつ ... 2024.05.02 2022年の短歌短歌
2022年の短歌 「短歌人」2022年1月号 掲載歌 蹴破れるほどの仕切りの隙間から名前も知らぬ隣人の足 業界に骨を埋めた仲間らは通夜の席でもおはようという ホームドア撤去工事の工員は最後の人の後ろに並ぶ 普段ならあなたと入る居酒屋であなたが苦手な内臓を食む ... 2024.04.16 2022年の短歌短歌