2021年の短歌 「短歌人」2021年5月号 掲載歌 コート着る日と着ない日の境目をグラデーションできみは彩る ぼく以外気づくことない出来物を分け目ずらしてぼくから隠す 開くはずと信じた人は諦めて反対のドアから降り 一人 駅前のパチンコ店の看板が二〇時以降の... 2024.03.21 2021年の短歌
2021年の短歌 「短歌人」2021年4月号 掲載歌 お日さまを無駄にしないで何らかの布団を干せと君は命じる マラカスでメキシコ人の元カレが俺を打つ夢見たと不敵に 暖房の風に吹かれて振れているバンジージャンプ後の黒タイツ 誇張なくグッドナイから一分で聞こえる... 2024.03.21 2021年の短歌
エッセイ 正解などない 「短歌人」2024年3月号より 幼い頃から議論が好きだった。きっかけは小学六年のときのクラスメート森田君とのやりとりだ。「世紀末の詩」という当時(1998年)放送されていたテレビドラマに影響された僕が、ある日の授業中に後ろの席の森田君に「愛とは何か?」と書いた紙を渡し... 2024.03.21 エッセイ
エッセイ 歌と夕食 「短歌人」2023年4月号より 料理をするようになった。昨年九月の引っ越しで、妻よりも私の方が早く帰宅することが多くなり夕食を作る機会が増えたからだ。 レシピの表示されたスマホを握りしめてスーパーへ行き、材料欄に記されている食材を一つずつカゴに入れていく。店内を行った... 2024.03.21 エッセイ
エッセイ <分からない>を歌に 「短歌人」2021年12号より 昨年の八月に友人が亡くなった。夜中にビル建設中の工事現場に忍び込み、高さ四十メートルのタワークレーンの先端まで自らよじ登った末、落ちて死んだ。 彼と最後に言葉を交わしたのは僕だ。酒を飲み、駅前で「またね」と言い合って別れ、次に会... 2024.03.20 エッセイ
日記 22/10/21 料理をした。夕飯を作った。親戚が栽培しているニラを分けてもらっていたので、ニラメインの料理。 こうなったら、ニラ玉一択でしょう! ということで、ニラ玉を作った。☆ご飯が進む~♪ニラ玉☆ これに豚トロも余っていたので、焼い... 2022.10.21 日記