「短歌人」2021年9月号 掲載歌

四週間かけて身体を駆け巡る片道切符のモデルナの旅

焼かれゆく豚のかしらをみつめゆく頭はいつかただ焼かれゆく

タン塩に敷いた鉄網すり抜けて葱は黒ずみ焼く側に立つ

テンキーを会社に忘れいつもより軽快さを欠くきみの打鍵音

壁越しのDynamiteの低音と枕に伏せた心音が合う

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