「短歌人」2022年1月号 掲載歌

蹴破れるほどの仕切りの隙間から名前も知らぬ隣人の足

業界に骨を埋めた仲間らは通夜の席でもおはようという

ホームドア撤去工事の工員は最後の人の後ろに並ぶ

普段ならあなたと入る居酒屋であなたが苦手な内臓を食む

曇天の下でも私につきまとう影色で書く候補者氏名

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